今までに書き上げたレポートや論文は、たとえどんなに内容が貧弱でも保管しておくべきです。どんなレポートでも時系列に並べて、きちんとデータ化して保管しておくことが大切です。
大学に入ってから、今までにかなりの量のレポートを作成してきたと思います。さまざまな種類のレポートがあると思います。受講した授業によって、経済学に関するレポート、政治学に関するレポート、あるいは音楽に関するレポートかもしれません。
これらのレポートを手書きで提出することは非常にもったいないことです。その場合はデータが残らないからです。ですので、どんなレポートでもパソコンで作成しましょう。そしてデータを保管しておきましょう。自分の当面の進路先や就職先とは無関係と思っても、それらは一切捨てないで保管しておくことです。
単位取得のために、レポートを提出しましたが、不可をもらったこともあるでしょう。そんなレポートなど、不愉快でデータ一覧表に入れたくない、自分の記憶から削除したいと考えるかもしれません。でも、それらも含めて、すべて保管しておくことです。
タイトルの前に年代を記して並べるといいでしょう。年、月、日の順で数字をタイトルの前に付けておくといいでしょう。その場合、1月や2月などは01, 02 のように記してください。たとえば、今日の日付は、2017-01-29 のようにするのがいいでしょう。するときれいに年月順に並びます。2017-1-29 のような数字の振り方ですと、時系列的に並ばなくなり、おかしな配列になります。
タイトルは後日見て、内容が思い出しやすいようなタイトルに変えておきましょう。つまり、期末レポートでは、「日本経済の行方」とタイトルを付けたとしても、「少子化高齢化で日本経済に悪影響を与える」のように具体的に書き直しておくといいでしょう。自分が分かればいいのですから、タイトルらしくなくてもいいのです。
まったくコピペした論文ならば論外ですが、多少なりとも自分の頭で考えたレポートは、後日加筆すれば使える場合が多いのです。あるいは、現段階では、自分の進学希望先とは関連がないかもしれませんが、後日関心が広がり、それらの分野にも関心が向くかもしれません。
修士や博士課程に進めば、書き上げるレポート、コラム、調査研究など数も増えてきます。それらはあなたの財産なのです。書き上げるのに苦労した。とても辛かった。提出したら早く忘れたい、と考えるのではなくて、自分の財産、貯金が増えたと考えるのです。
そして、新たな論文を書くときは、保管データから使えそうな論文をいくつか引き出してくるのです。それらを合算させたり、分割して並べ替えたりして、新たな視点から書き直すのです。そうすることで、質の高い論文へと発展させることが可能になります。