書類審査に通ったら、面接の通知がきます。書面だったり、電話だったり、メールだったりします。それに、面接の場所と日時が書いてあります。よほどのことがない限りは、その日時の変更をお願いしない方がいいでしょう。

一応、相手大学のHPにアクセスして希望する学科の先生方の概要を頭に入れておきましょう。それぞれの方の専門などを知っておくと、面接の時に参考になるでしょう。

日時の変更となると、面接を担当する教員全員(たいていは、5から6名ぐらいの教員が面接審査を担当します)の時間の変更をするのです。複数の人間の時間調整をするのは、けっこう面倒くさいのです。主任の先生が「面倒くさいなあ」と感じたりすると、そのことはマイナスになります。余程のことがない限り、指定された時間にその場所に行きましょう。

たいていは、複数の候補者が呼ばれているのです。それで、予定の時間に早く行きすぎると、他の候補者と鉢合わせで、気まずい思いをすることもあります。予定の時間のちょっと前に到着するように、正門の近くでうろうろとして時間をつぶすのがいいでしょう。

なお、大学が自分の住んでいるところから、遠地にあることがあります。その場合は交通費はでません。また、遠地ですと、思わぬ交通のトラブルで間に合わないことがあります。これは決定的なマイナス点となります。事前に一泊しておくことがいいでしょう。

さて、肝心の面接ですが、ゆっくりと笑顔を絶やさずに答えてください。面接の先生方が知りたいと思っていることは、どんな人柄かと言うことです。奇人・変人ではなくて、常人であるということを確認したいのです。

同僚として来年の4月から一緒に働く場合、チームワークがきちんと取れるかという点が最大の関心事なのです。別にあなたの頭がシャープであることを示す必要はありません。要は普通の人間ですよ、と印象づければいいのです。

面接が終わると、だいたいどんな印象を与えたのか自分でも分かります。これはゆけそうだとか、これでは無理だなと落ち込むこともあります。それは結構当たっているものですが、とにかく結果の連絡が来るまではゆっくりと構えていましょう。

しばらくすると、「残念ながら、貴殿の希望にそうことができませんでした。今後のご活躍を祈念いたします」という俗に言う「お祈りレター」が来ると、ガックリします。が、これは将来につながることです。

自分でどこが失敗したのか、何がよくなかったのか、と分かるものです。面接も二回目、三回目と、回を重ねるにつれて上手になります。要は将来のために今回の失敗を役立てればいいのです。

嬉しいレターならば、飛び上がりたい気持ちになります。すぐに連絡がきて、来年の授業のシラバスの準備とか、出講の時間を決めることになります。そして、いよいよ研究生活が始まるのです。