博士号は近年は必須になってきた。私の頃は、もう40年以上も昔だが、公募条件に関して、博士号を持っているかどうかは、さほどうるさくなかった。でも、最近は必ず博士号の資格が必要だ。理系は以前からそうであったが、それは文系でも同じようになってきた。

Jrecinを見ると次のような文言が応募資格にある。

博士の学位を有すること(採用時までに博士の学位を取得見込みの者も含む)。または、それと同等の研究能力を有すること。

「または、それと同等の研究能力を有すること」とは博士号を持っていない人でも、大学側が是非とも必要とする場合であろう。だが、普通は博士号を持っていることが必要になる。

高校や中学の教員で大学の教員を目指す場合は、時間の工夫をして、週に1回か2回ほど大学院に通うことも可能だと思う。3年で博士号の取得は無理としても、プラス1、2年ほどで所得できるのだはないか。これはと思う先生がいたら、面会して時間的なことを相談してみるのもいいだろう。私は博士号を持っているが、私が取得した時は、指導教官の先生に無理を言って時間をずらしてもらった。指導教官の先生にお願いする時は、指導教官の研究のお手伝いをすることを交換条件にして時間の便宜をはかってもらう事がいいかもしれない。

さて、修士号だけで大学の教員になった方だが、教授昇格の条件として、博士号の取得が要求される場合が増えてきた。大学の教員になったと安心するのではなくて、やはり博士号まで目指すことを求められる時代になったのである。