○先日のブログで定年後の就職先が見つかるかもしれないという話しをした。その後、その話がとんとん拍子に進み、面接をすることとなった。(なお、特定されないようにと若干話は変えてある部分もあるが、その点はご容赦願いたい。)

面接に指定された日だが、若干早めにその場所に行く。30分ほど早く到着した。しばらく、その大学の周辺を散歩して概要を確かめる。都会であるが、やや中心部から離れた郊外のようだ。学生にとっては勉強しやすい環境かもしれない。

5分ほど前になったので、正門の守衛さんに私が到着した旨を伝える。守衛さんは事前に私の到着は知っていて、どこかに連絡をしてくれて、やがて一人の温厚そうな男性が正門まで来てくれた。挨拶を交わす。そして、私を事務室まで案内してくれた。事務室の応接間で先ほどの男性を含めて3人の方がいらっしゃった。皆さんは、私よりも若干若いか。すべて60代前後の男性であった。

挨拶を交わす。自分の専門のことを詳しく聞かれると思ったが、それよりも週に何回通えるか、通勤手段はどうするのか、というような他愛のない話であった。私の学問的な業績はすでに書類で提出してあるので、相手は知っている。それよりも、私の人となりを知りたがっているようだった。

私はできるだけ、明るく振る舞うようにした。そして、老人ぽく見えないように、背筋を伸ばして声もハリがあるように出すようにした。つまり、できるだけ若々しく見えるようにしたのだ。30分ほどすると、学長室に来てくれと言われて、案内されて学長室に入った。そこでも、おもに世間話をした。学長先生は、専門的な話はあんまりせずに、私の人柄を知りたいようであった。

ここでも、30分ほどで面接が終了した。その後、面接の主任の先生から結果は後日知らせるとのことを聞く。お礼を述べて駅へ向かった。自分では分からなかったが、かなり、緊張したようで、電車にもようやく乗り込んだ。若い人の採用と異なり、私は、定年後の採用、特任教授としての採用なので、比較的に気楽な形での採用となるのだと思う。

そして、おととい、面接の主任の先生からメールが来た。どうやらうまくいきそうだとのことだ。正式決定は教授会の後だそうだ。これでうまくいけば、定年後であるが、数年間の働き場所を得ることになる。ただ、人事は水ものという。どんなことが起こるか分からない。教授会の後の、正式決定、内定通知をいただいてから、安心できるだろうと思う。