現在、各大学はコロナ感染防止のために必死である。感染者が出たら、大学はしばらく閉鎖になるだろうし、施設は消毒する必要が出てくる。オープンキャンパスなども中止せざるを得ない。何よりも大学のイメージダウンとなる。

感染防止のために、各大学ではZoomによる遠隔授業が実施されている。私も仕方なしにZoomを利用した遠隔授業を行なっている。私の年齢だと覚えるのは一苦労だ。そんな中、IT機器を軽々とこなしている若い教員を見るとまぶしく感じる。

今は6月の初めだ。そろそろ対面授業が復活している。教室で対面授業をしながら、郷里に戻っていて対面授業に参加できない学生のために、同時にZoomでも授業を配信している教員もいる。ある教員は、今後のために、自分の授業をビデオに撮り貯めておくという。授業内容をアーカイブ化するのだ。

コロナの感染の恐れは今年いっぱいは続くのか?また、第2波、第3波が襲ってくるのか?神のみぞ知るである。ただ、言えることは大学教育がかなり変化するだろうことである。大学教育はコロナ前とコロナ後では大きく変貌せざるを得ない。

Zoomを使った遠隔教育が普及するだろう。そして、それをこなせる教員を各大学は必死で求めている。コロナ後を見据えた大学だけが生き残れるからである。

今年の採用の面接の時には、「自分はIT機器が得意である、授業をビデオ化しておきたい。採用されたら、情報機器委員会に所属して、大学全体のIT化に貢献したい」とアピールする必要がある。

今まで、非常勤講師の仕事しか経験していない人は、大学全体の情報機器管理のシステムを知る機会は少ないかもしれない。それでも、マニュアルを入手して徹底的に読みこなして、自分のIT能力を高めておく必要がある。

これからは、文系理系を問わず、遠隔授業に慣れた人が必要とされるだろう。面接の時には、さりげなく自分のIT能力の高さをアピールするといいだろう。