大学の教員が失職する三大要因として、セクハラ、剽窃、入試問題の漏洩があげられるでしょう。今日はセクハラについて述べたいと思います。

あなたが30代ぐらいの男性の教員だとします。そして非常勤講師だとします。いままで女性に全然縁のなかった、つまり「もてた」経験が皆無であったとします。そんな人でも大学の教員になれば、女子学生が「先生!」「先生!」と親しげに接してきます。中には、「先生、今度飲みに連れて行ってください」と言う女子学生もいます。

その場合は、二人きりで飲みに行ってはいけません。かならず、女子学生には「友達を連れて来なさい」と言って、3人以上で飲みに行くようにしましょう。昼食ならば、学内の食堂では、一緒に食べるのはいいでしょう。でも、学外ではランチでも3人以上で食事をすることが望ましいのです。

セクハラに対しては、以前と比べものにならないほどに、最近は厳しくなりました。ほとんどの大学にはセクハラ対策委員会という組織があります。そもそも昔はセクハラという言葉も存在しなかったのです。

もちろん、昔も、そのような行為はありました。しかし、そのような行為を的確に示す言葉はなかったのです。言葉が存在しなかったので、大問題であると認識されることも少なかったのです。しかし、セクハラという言葉が広まるにつれて、人々はこの問題の存在を知るようになり、セクハラに対する態度も非常に厳しくなりました。

あなたが非常勤講師だとして、セクハラをしたという噂が流れたら、その大学で正式の教員として雇ってもらえる可能性はなくなります。いや、それどころか、次の年の非常勤講師の更新でさえも難しいでしょう。

たとえ、その女子学生と正式に付き合ったとしても難しいことが起こります。正式に付き合うのならば、こちらも独身だし、相手も独身ならば問題ないと考えるかもしれません。問題は相手と別れるような事態になった場合です。あなたがその女性を振ったとします。すると、女性はセクハラを受けたと認識するかもしれません。あなたに復讐をしたいと考えるでしょう。その時はセクハラと訴える可能性があります。冤罪となったとしても、「訴えられた」という事実自体だけで、あなたの評判はがた落ちです。正式に採用される可能性は限りなく遠ざかります。

教員になる前も、正式に採用された後も、セクハラには気をつけましょう。恋愛がしたいならば、学外で探しましょう。