私事で恐縮だが、私は定年が近づいているので、何とか定年後も働きたいと動き回っている。最近、定年後の仕事が見つかる可能性がでてきた。

このところ、jrec-inで自分に可能な応募先はないか調べてみたり、学会の懇親会などで知っている人に、「定年後も働きたいがどこかないですかね」とお願いをしたりと必死で動き回っていた。先日、知人のそのまた知人の方から、「~の分野で人を探している大学がある」という話が来た。それを聞いて、「できることなら、お願いをしたい」と履歴書と研究業績の一覧表をメールで送ってみた。その方は、その書類一式をその大学の方に転送してくれた。そしたら、ちょっと好意的な反応が戻ってきた。

ただ、これからどうなるか分からない。かなり押し迫った時期なので、相手先も急に異動があって、人を探しているのかもしれない。「本来ならば、公募形式でじっくりと若い人を選びたいが、そんな時間的な余裕はない」ということなのだろうと察する。近々面接に行ってくる予定だ。

大学の多くは、65歳定年だ。昔は70歳定年が多かった。が、最近は70歳定年はほとんどない。また、非常勤の仕事も昔は何歳までもと制限のない大学が多かったが、最近は70歳定年としている大学が多い。非常勤講師の仕事でさえも70歳を定年とするところが増え、その適用が厳密になってきた。その非常勤講師だが、極端な所では、65歳定年の大学があるとも聞く。

たしかに、年寄りがいつまでも大学で働いていると若い人が仕事に就く邪魔をすることになる。しかし、大学の教員は、年をとってから教員になった人が多い。30歳の後半になってようやく、職にありつけたと喜んでいたら、65歳で定年退職だ。すると、25年余りの教員生活では、貯金も少なく、年金も満足な期間におさめていない人も多い。そのような事情も推察してほしい。

反省すべきことは、大学の教員になってもそれに甘んじ、のんびりしていてはいけない。できたら副業を持つことだ。あるいは、他の収入源を持つことだ。学外でも講演会、著作印税、コンサルタント、特許、顧問などの仕事をしておくことが大事だ。自分自身を社会に有用な存在にすることだ。

これは自戒の意味で言っているのだ。いろいろと自分は甘かったなと反省をしている。